MAZDA CX-8について

CX-8は3列シートのクロスオーバーSUVで、同車種と比べて安全性が高い特徴がある。クロスオーバーSUVはいわゆる街乗りSUVで、アウトドアなどのレジャー向けの車種だ。最近は子育て世代で人気のシエンタもクロスオーバーSUVモデルを出しており、育児と趣味(レジャー)を両立させたいというニーズに適う車種だと思う。

CX-8(1)

MAZDAはクロスーオーバーSUVとしてCX-3、CX-5、CX-30、CX-8、MX-30の5種類を国内で販売しており、その中でも3列シートはCX-8のみである。3列シートなのでミニバンに近い容量があり、子供や犬を乗せての遠出でも不足ない広さになっている。

安全性能

CX-8を選んだ一番の理由は安全性で、特に後面衝突性能が優れている。公式で追突に対する事故衝突被害を軽減する安全性能について次のように説明している。

"日本の保安基準である50km/hフルラップ後面衝突試験より、さらに過酷な80km/hオフセット衝突(オフセット量70%)相当のマツダ社内テストでもサードシート部の十分な生存空間を確保しています。"
MAZDA CX-8|衝突安全性能 - アクティブボンネットやチャイルドシート取付機構などの事故に対応する装備|マツダより

家族構成的に3列目の使用頻度が高く、2020年夏に3列目の安全性も十分欲しいというニーズに応えてくれる国産車はCX-8だけだった。もちろん後面以外の安全性についてもCX-8は各種センサーや自動ブレーキなどを備えており、他の同車種に劣らない水準にある。

参考: 【マツダ ボルボ ベンツ…】後続車から身を守れ!! 後方安全性の優れたクルマ5選 - 自動車情報誌「ベストカー」

CX-8(2)

車酔いしにくい

買った後でわかったことで、パートナーがかなり車酔いしやすい体質だったが、CX-8ではほぼ車酔いをしていない。理由としてはいくつか考えられる。

  • G-ベクタリング コントロールという加速度の変化をなめらかにする技術が使われている。
  • 座面が高く、座席の足元が広いので姿勢(特にお腹)が楽。
  • 自家用車なので匂いが不快でない。

カーシェアやレンタカーでは結構な頻度で車酔いしていたので、それがなくなったのは結果的に最大級の恩恵になっている。特に後部座席で隣に座る幼児(息子)のケアをしながらの乗車は、レンタカーではよく酔っていたが、今ではかなりのワインディングロードでも問題なく乗車できている。

運転しやすさ

正直なところ、CX-8はデカいので結構ビビるシーンがある。特に吉祥寺のヨドバシカメラの地下駐車場はマジで生きた心地がしなかった。しかし、接近警報やアラウンドビューカメラのおかげで半年経ったがまだ凹みやキズはつけずに済んでいる。(初めての新車なので相当気をつけているせいでもある。)

またクルーズコントロール機能があるため、高速での加速、減速に関するストレスはかなり減った。具体的にはエンジンブレーキをかけるタイミングが遅れてフットブレーキを使わざるを得ない時に感じていたストレスが無くなった。ハンドリングの制御も機械に任せたくなるが、それは今後に期待だ。ただ長時間の走行では確かに刺激が少なくなるため眠気を誘いやすい感じはした。

2021/05/23 追記: 「ハンドリングの制御も機械に任せたくなる〜」はレーンキープ・アシスト・システム (LAS) &車線逸脱警報システムのアシストタイミングを購入当初から「遅い」に設定したままだったので期待未満の効果しか得られていなかった。「早い」設定にしたことで、高速道路では確かにハンドル操作の機械的なアシストされている実感が得られるようになり、運転しやすさが向上した。

積載量

3列目を立てても荷室にはそこそこ載る。しかし、A型のベビーカーを積んでさらに荷物を積む余裕があるかと言うとやや厳しい。とはいえそんなに一度に載せることも少ないので、その時は割り切っている。あと微妙に運転席まわりの収納にも物足りなさを感じている。

Be a driver.

東京だと車を持たなくていいと言われ続けて公共交通機関やレンタカーに乗り続けていたが、やはり自分の車は便利だ。雨の日の保育園の送り迎えや妊娠しているパートナーの通院、コロナ禍での移動全般など、便利さを挙げ始めたらいくらでも出る。

あえて付け足すとすれば、正月でもないのに深夜1時に家を出て、銚子の犬吠埼に日の出を見に行くことも思い立ったらすぐできるのが最高だ。

CX-8 at 犬吠埼